すっかり寒くなりました。
ぬくぬくと暖かいお布団からなかなか出られない日が続きます。
今回は二十四節気では23番目の季節、冬至(とうじ)についてお話ししていきます。
冬至とは
冬至とは、12/22~1/5頃の時季をさします。
一年の中で最も昼が短く、夜が最も長い日。
夕方になると「わっ、もう真っ暗!」と日が短いことを感じます。
太陽の力が一年で一番弱い日。
しかし「この日以上 陰が深まる日はなく、太陽の力が蘇り陽になる」と前向きな意味を含んだ言葉に紐づけられた日でもあります。
冬至の食べ物
冬至の食べ物として有名なのは、「ん」がつくもの。
「運」が呼び込めると言われています。
人参、蓮根、大根、うどん、銀杏、寒天など…。
「ん」の付くもので縁起を担いでみるのはいかがでしょうか。
また冬至はかぼちゃを食べることでも有名。
冬至の日を境に太陽の力が 蘇り陽になる 、すなわち 陰(北)から陽(南)になる。
南に運気を向ける食べ物、南からきた食べ物、として冬至に南瓜(かぼちゃ)を食べる習慣になったとの説もあるそうです。
冬至の花
冬至の花は「千両」。
正月の縁起物としても有名な千両は、冬に鮮やかな赤や黄色の実をつけることから「草珊瑚」とも呼ばれています。
千両と万両の違いは?とよく質問されます。
とても似ていますが、違いは実の付きかた!
枝の先に固まってこんもり丸く付いているのが千両、葉の下で枝のまわりに実がぶら下がっているのが万両。
どちらも幸福をもたらす正月の縁起物とされてます。
冬至の行事
冬至といえば、ゆず湯!という方も多いはず。
ゆず湯は、運を呼び込むための禊( みそぎ)と言われています。
血行を促進するだけでなく、さわやかな香りはリラックス効果をもたらします。
またクエン酸やビタミンCには美肌効果もあるともいわれています。
半分に切ってお湯に浮かべる、皮だけ入れる、そのままいれちゃうなど・・・。
是非この機会に試して、季節を感じてみてはいかがでしょうか。
七十二候
- 乃東生(なつかれくさしょうず) 夏枯草が芽を出す
- 麋角解(おおしかのつのおつる) 大鹿が角を落とす
- 雪下出麦(ゆきわたりてむぎいづる) 雪の下で麦が芽を出す
※七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間を指します。
筆者:関戸 編集:油井・蒲原