寒暖差が厳しい冬。
そして春の兆しが少しづつ見えはじめる。
今回は二十四節気では1番目の季節、立春(りっしゅん)についてお話ししていきます。
立春とは
立春とは2/4~2/18までの時季をさします。
旧暦では1年の始まりとされ、季節の節目の行事は立春を起点とされています。
そして春のはじまりの日でもあります。
実際は寒い日が続きますが、少しずつ春の兆しが見えてくるころです。
桜の開花時期を概算で求める方法があるそうですよ。
立春からの最高気温の合計が540℃というのが目安だそうですが、今年はどうでしょうか。
立春の食べ物
この時季に旬を迎えるのは「ふきのとう」「ニシン」。
1番に春の訪れを教えてくれるふきのとうは、2~3月頃に旬を迎え、天ぷらや和え物にオススメです。
またニシンは別名「春告魚」とも呼ばれ、海から春を知らせてくれる魚です。こちらは塩焼きや煮物にオススメ。
立春の花
立春の時季から開花を迎えるのは「梅」。
1月下旬から5月にかけて日本を北上する春を知らせる花です。
三大香木とも呼ばれている「沈丁花(じんちょうげ)」。
沈丁花という名前の由来は、花の香りは 沈香に似ていて、花は十時型で丁子(クローブ)に似ていることからだそう。
立春過ぎた頃から4月にかけて楽しめます。
立春に食べたい「立春○○!」
立春豆腐
白い豆腐は邪気を払うといわれます。
なるべく白いままで食べることが良いとのこと。
そのままか塩をかけていただきましょう。
立春水
立春の朝一番に組む水。
朝一番に組んだ水を神棚にお供えしてから飲んだり、料理に使うと、1年の邪気を払うといわれています。
立春生菓子
立春の朝に作られた生菓子。
その日の内にいただくのが良いとされています。
立春大福
大福の中の小豆には穢れを払うといわれており、大きな福を呼ぶことから食べるとよいとされています。
七十二候
- 東風解凍(はるかぜこおりをとく) 東風が厚い氷を解かし始める
- 黄鶯睍睆(うぐいすなく) 鶯が山里で鳴き始める
- 魚上氷(うおこおりをいずる) 割れた氷の間から魚が飛び出る
※七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間を指します。
筆者:関戸 編集:油井・蒲原