寒さを感じる日が増えてきました。
急に寒くなるので、服装に困ってしまいます…。
今回は二十四節気では19番目の季節、霜降(そうこう)についてお話ししていきます。
霜降とは
霜降とは、10/24~11/7頃の時季をさします。
「霜が降りる」と書く通り、地域によっては霜が降りはじめるころ。
朝晩はぐっと冷え込み、冬のはじまりを感じるころとなりました。
霜降の食べ物
霜降の時季に旬をむかえるのが「さつまいも」「秋鮭」。
さつまいもの収穫時期は8月ごろから行われますが、2~3か月ほど貯蔵した今ぐらいの 時季がおすすめ。
余分な水分が抜けて甘みが増し、美味しいさつまいもになるといわれています。
秋鮭は、産卵のために9~11月にかけて東北や北海道の沿岸の川に上ってくる鮭のこと。
川を 遡上する直前の 産卵前の鮭は脂がのって美味しいと言われていています。
この脂がのった鮭を「秋味(あきあじ)」と言い、「鮭は秋の味覚」!
メスは卵を抱えているため筋子やイクラも一番美味しい時季です。
霜降の花
寒露の花は「イロハモミジ」「シクラメン」。
イロハモミジは、今の時季に黄色から赤への紅葉の見頃を迎えます。
紅葉狩り( もみじがり)の計画を予定されている方も多いのではないでしょうか。
なぜ紅葉狩りと言うのでしょうか?
平安時代の貴族は、歩く行為は品がないと思われていました。
そのため牛車で出かけるようになったものの、紅葉を楽しむためには山を歩かなければなりません。
歩く=品がない を避けるため “ 狩り ”に行くという名目にしたとのこと。
紅葉をゆっくり眺めながらのハイキングはおすすめです。
冬のフラワーギフトとしても定番のシクラメンも開花時期を迎えます。
ハートの形をした葉が密集している中から細い茎をだしピンクや赤の反り返ったような花をつけます。
七十二候
- 霜始降(しもはじめてふる) 霜が降り始める
- 霎時施(こさめときどきふる) 小雨がしとしと降る
- 楓蔦黄(もみじつたきばむ) もみじや蔦が黄葉する
※七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間を指します。
朝晩の冷え込みに気を付けながら、
冬本番前だからこそ楽しめる紅葉や、おいしい秋の味覚を存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。
筆者:関戸 編集:油井・蒲原