もうすぐクリスマス!
店頭や街はクリスマスムード満載。
夜はイルミネーションで華やかに!!
そんなクリスマスが終わると、息つく間もなくやってくる年の瀬。
キラキラしたクリスマスから雰囲気がガラッと変わり、花屋の店頭には和の花が並びます。
今回は自宅で飾りやすい、お正月の花をそれぞれの縁起の由来とともにご紹介します!
松
和名: 松(マツ)
科名:マツ科
属名:マツ属
常緑で年中葉を落とさないことから、永遠の命を象徴する松。
不老長寿の縁起物とされています。
花屋の店頭でよく見かけるのは「若松」という出荷まで3〜4年かけて育てられた若い松です。
若いといえど、3年もかかることに驚きますね!
店頭で選ぶ時には、葉が青々としており葉先の色が変わっていないものを選びましょう。
茎からは松ヤニと呼ばれる樹液が分泌されます。
手に付くとベタベタしたり、アレルギー症状が出る場合もあるので注意が必要です。
松ヤニが手に付いた時には、消毒用アルコールでふき取るのがおすすめです!
また、盆栽としても親しまれている松は鉢物の状態でも入荷してきます。
手のひらサイズのミニ盆栽は手に取りやすく、初心者の方にもおすすめ。
個性的な枝の曲がりが面白く、どれをお迎えしようか悩むのも楽しい時間になるでしょう。
葉牡丹
和名:葉牡丹(ハボタン)
科名:アブラナ科
属名:アブラナ属
門松にも使用される葉牡丹。
縁起が良いとされる「牡丹」の花に姿が似ていることからこの名前が付けられました。
綺麗に色づいた葉を鑑賞するもので、春先には黄色い花を咲かせます。
店頭で選ぶ時には、葉に張りがあり、黄色く変色していないものを選びましょう。
色は赤紫と白が主流ですが、ピンク色や染めのユニークなものもあるので飾りたいイメージに合わせて選ぶと良いでしょう。
この時期には小さな苗もたくさん出回っているので、葉牡丹の寄せ植えを玄関先に…なんてのも素敵ですね!
南天
和名: 南天(ナンテン)
科名:メギ科
属名:ナンテン属
民家の庭先や公園などでも目にする南天。
「難(ナン)を転(テン)じる」の語呂合わせから、縁起が良いとされています。
たわわになった真っ赤な実は取れやすく、強く触れると落ちてしまうため取り扱いに注意が必要です。
店頭で選ぶ時には、実に張りがあり色が鮮やかなものを選びましょう。
少し触れただけでポロポロと実が落ちてしまうものは避けた方がよいでしょう。
葉や長い枝つきのものは、自宅で枝の先端を半分に割ってから活けるとより長持ちします。
実や葉はドライフラワーにもなるので、お正月飾りに付けるのもおすすめです!
真っ赤な実でとても縁起の良い華やかな雰囲気になりますね。
千両
和名: 千両(センリョウ)
科名:センリョウ科
属名:センリョウ属
真っ赤な小さい実をたくさん付ける千両。
その姿とお金の単位である「両」という字が付くことから、商売繁盛の縁起物とされています。
黄色い実の千両もあり、こちらも金運アップの縁起物として人気の色になっています。
店頭で選ぶ時には、実と葉に張りがあり水の下がっていないものを選びましょう。
南天と同様に、実が取れやすいので持ち帰る際には注意が必要です。
自宅で枝の先端を半分に割ってから活けると長持ちします。
もし、水が下がって実や葉に元気がなくなってしまった時には、水揚げ処理を行いましょう。
新聞紙などで少し強めにしっかりと巻き、茎の先端を半分に割ります。
それを枝の半分ほどの水に数時間浸けておき、張りが戻ると完了です◎
松や菊、葉牡丹と合わせることで手軽にお正月の雰囲気になるので、ぜひお好きな組み合わせを探して見てください!
梅
和名: 梅(ウメ)
科名:バラ科
属名:サクラ属
「松竹梅(しょうちくばい)」という言葉にもある梅。
松は「長寿」、竹は「成長」、そして梅は「気高さや長寿」を意味するとされています。
店頭には枝もので入荷することもありますが、多いのは鉢物。
松のように盆栽仕立てにされており、贈り物にも喜ばれます。
選ぶ時には、蕾がたくさんついているものを選びましょう。
土が乾いたらしっかりと水をやることで、比較的簡単に開花させることができます。
室内の日当たりの良い窓辺などで管理しましょう。
花が終わった後も、肥料や剪定、植え替えなどのお世話をすることで毎年花を咲かせてくれます。
新年に向けて、縁起物の梅を自宅にお迎えするのもいいかもしれませんね。
年神様やお客様を歓迎するために飾られるお正月の花。
綺麗に整えた部屋に花を飾って、新たな気持ちで新年を迎えましょう!
筆者:中西 編集:油井・関戸