6月といえば梅雨。
雨の日が続くと自宅で過ごす時間も自然と増えてきます。
ジメジメとした空気に気分がのらない日もあるかもしれません…。
そんな梅雨季節を爽やかに乗りきる、おすすめの花をご紹介します!
スモークツリー

和名: 煙の木(ケムリノキ)
科名:ウルシ科
属名:ハグマノキ属
これが花なんですか⁉︎と驚かれることも多いスモークツリー。
「煙の木」という名の通り、そのふわふわとした姿が特徴です。
ドライフラワーとして、スワッグやリースにして長く楽しむことが出来るのも魅力!
SNSでもお洒落に飾られている様子を目にするようになりました。
長めの枝を1本飾るも良し、束ねてスワッグにするも良し。
お気に入りの飾り方を見つけて楽しみましょう。
店頭で選ぶ時は、ボリュームがあり色が鮮やかで、葉にピンと張りのある新鮮なものを選びましょう。
ドライフラワーにするには、風通しの良い場所に逆さに吊るしておくのがおすすめです。
アジサイ

和名: 紫陽花(アジサイ)
科名:アジサイ科
属名:ハイドランジア属
5月から6月にかけて、花屋の店頭にずらっと並ぶ紫陽花。
街中でその鮮やかな色を目にする機会も多いのではないでしょうか。
紫陽花は育つ土によって色が変化する珍しい植物。
酸性だとブルー系、中性〜アルカリ性だとピンク系の色に変化します。
街中で見かける紫陽花にブルーが多いのは、日本の土が酸性寄りだから。
花鉢のイメージがある紫陽花ですが、切り花での入荷もあります。
自宅で飾る時には、茎を長めの斜めに割いて中の白いワタを取り除き、たっぷりの水に活けて楽しみましょう。
ブルーベリー

和名: 沼酸塊(ヌマスグリ)
科名:ツツジ科
属名:スノキ属
甘酸っぱくて美味しいブルーベリー。
花屋に並ぶ切り花のブルーベリーは、まだ熟す前のグリーンの状態。
観賞用なので、残念ながら食べることは出来ません。
可愛らしい見た目と日持ちの良さから、花束やアレンジメントのアクセントに大活躍!
グリーンをいかしたブルーベリーだけを飾るのも素敵!
茎が太いものは、斜めに切った後にさらに半分に切れこみを入れて割ります。
購入する時には虫がついてないか注意が必要!
入荷後にしっかり目を通してはいるものの、新鮮なものには小さな虫が隠れていることがあります。
購入前にさらにチェックすることをおすすめします!
アガパンサス

和名: 紫君子蘭(ムラサキクンシラン)
科名:ヒガンバナ科
属名:アガパンサス属
長い茎の先に紫や白の涼しげな花を咲かせるアガパンサス。
土質を選ばず、暑さ寒さにも強いことから意外と街中でも目にする植物です。
花の持ちも良く、蕾が順に開いていくので開花の様子を楽しめるのも嬉しいポイント。
「アガパンサス」という名前は、ギリシャ語の「アガペー(愛)」と「アンサス(花)」が語源。
花言葉は"恋の訪れ” や "ラブレター"、愛を伝える時にぴったりの花です。
エキノプス

和名: 瑠璃玉薊(ルリタマアザミ)
科名:キク科
属名:ヒゴタイ属
トゲトゲと球状の花が特徴的なエキノプス。
花屋の店頭では「ルリタマアザミ」の名前で並んでいることもあります。
中でも鮮やかな濃い青色の品種"ベッチーズブルー"は、梅雨のジメジメを吹き飛ばす爽やかなアレンジにぴったり!
花持ちも良いので夏の暑い時期に重宝されます。
形や色もほぼそのままの状態でドライフラワーになり、とっても魅力的。
茎が固いので、自宅で飾る時には斜めに切った後にさらに半分に切れ込みを入れると水を良く吸い上げます。
ベロニカ

和名:瑠璃虎の尾(ルリトラノオ)
科名:オオバコ科
属名:ベロニカ属
すっと伸びる花姿と爽やかな色合いが、初夏にぴったりなベロニカ。
虎の尾っぽに似ていることから、「トラノオ」とも呼ばれています。
花は下から順に咲き進み、枯れた花はポロポロと散ってしまいます。水あげが少し難しく水が下がりやすいのが難点ですが、しっかりと下処理を行うことで1週間ほど楽しむことが出来るでしょう。
店頭で選ぶ時には、下の花があまり散っておらず葉に張りのあるものを選びます。
自宅で飾る時には、茎の先端を斜めに切った後半分に割るか、木槌などで叩いて繊維をほぐしてあげましょう。そうすることで、水を吸う面積が増えてよく水を吸い上げるようになります。
他の花にはないうねうねと伸びた花穂は、アレンジに動きをプラスしたい時に大活躍!ぜひお手に取ってみてください。
房スグリ

和名:房酸塊(フサスグリ)
科名:スグリ
科属名:スグリ属
硬い枝に、鮮やかなグリーンの葉っぱと房状の可愛い実をつける房スグリ。透明感のある宝石のような実は、黄緑色から赤色へと熟していきます。
この実は酸味が強く、そのまま食べるには向いていませんがその美しさからケーキやお菓子の彩りに使用されることもあります。花屋に店頭に並ぶものは、食用ではないので食べないでくださいね。
店頭で選ぶ時には、葉が青々として実に張りのあるものを選びましょう。実がグリーンのものを選ぶと、色づいていく様子も楽しむことが出来そうですね。
自宅で飾る時には、枝の先端を斜めに切った後、半分に割りましょう。水をよく吸い上げるようになります。実がたくさん付いていると重さがあるので、生ける花瓶はしっかりと安定感のあるものを選びましょう。
瑞々しさが魅力の房スグリ。
初夏の日差しにキラキラと輝く様子をお楽しみください!
ドウダンツツジ

和名:灯台躑躅(ドウダンツツジ)
科名:ツツジ科
属名:ドウダンツツジ属
近年、インテリアとして人気のドウダンツツジ。ボリュームのある枝と涼しげな葉っぱは、1本生けるだけでナチュラルに空間に動きを出すことができます。
ドウダンツツジは、水が汚れにくく長持ちするのも嬉しいポイント。枝の先をしっかりと半分に割って、2〜3日に1回水替えを行うことで2週間〜1ヶ月程グリーンを楽しむことが出来ます。
店頭では、葉が青々として枯れていない、お好みの枝振りのものを選びましょう。
オススメの飾り方は、長いものを大振りに生ける方法。
インテリアグリーンとして、植物を育てることが苦手な方でもお部屋で緑のある暮らしを始められます。長いものは倒れやすいので安定感のある花瓶に生けるように注意しましょう。
筆者:中西 編集:油井・関戸