季節の旬な花 5選 8月の花
夏本番!暑さ厳しい8月です。
店頭ではトロピカルな雰囲気をもつ花や、持ちの良い花が人気の季節。
オーストラリアや南アフリカといった南半球の国が原産のワイルドフラワーも出まわり始めます。
今月は厳しい暑さに耐えて、長持ちする花をご紹介!
ピンクッション

和名:ピンクッション
科名:ヤマモガシ科
属名:レウコスペルマム属
個性的な見た目が特徴のワイルドフラワー。
裁縫の針山に似ていることから、ピンクッションという名前が付けられました。
たくさん伸びた針のような部分は、なんと雄しべ。
触ってみるとまるでプラスチックのようにしっかりとしています。
赤・オレンジ・黄色のビビッドな配色は夏のアレンジにぴったり!
茎が固いので花を
活ける時は、切り口を縦に半分に割るのがオススメです。
ドライフラワーにして長く楽しめるのも嬉しいポイント!
風通しの良い場所に吊るしておくだけで簡単に作ることが出来ます。
乾燥しても色の変化が少なく存在感があり、他のワイルドフラワーと組み合わせてスワッグにしてもお洒落です。
キングプロテア

和名:キングプロテア
科名:ヤマモガシ科
属名:プロテア属
圧倒的な存在感が魅力のワイルドフラワー。
南アフリカの国花にもなっており、個性的なプロテアの中でも特に大型の品種は「キング」。
名前にふさわしい佇まいです!
大きな花弁のように見える部分は実は萼 ( ガク ) 。
頭状花序 ( とうじょうかじょ ) と言って、たくさんの小さな花が集まり一つの大きな花のようにみえてます。
ドライフラワーにしてもその存在感は衰えることがなく、1本飾るだけでお洒落な空間に!
店頭では1本数千円することもある珍しい花です。
見かけた際は、是非その大きさを体感してみてください。
セルリア

和名:セルリア
科名:ヤマモガシ科
属名:セルリア属
力強いイメージのあるワイルドフラワーの中でも、優しい印象のセルリア。
英名では「ブラッシング・ブライト ( 頬を染める花嫁 ) 」と呼ばれ、故ダイアナ妃のブライダルブーケにも使われたそうです。
花弁のように見える部分は、葉が変化した苞 ( ほう ) と呼ばれるもの。
淡いピンク色に染まり、優しい雰囲気を漂わせます。
セルリアの魅力は、その淡い色合いと優しい質感。
他のワイルドフラワーと合わせても良いですが、夏の草花と合わせて野趣溢れる花束にするのも素敵です。
花持ちの良いワイルドフラワーながら、少し水が下がりやすい花です。
活ける時は、茎の切り口を縦に半分に割りましょう。
ドライフラワーにしたい場合は、新鮮なうちに風通しの良い場所に吊るすことで綺麗に出来上がります。
フウセントウワタ

和名:風船唐綿(フウセントウワタ)
科名:キョウチクトウ科
属名:フウセントウワタ属
なんだか恐ろしい見た目のフウセントウワタ。
名前の通り風船のように膨らんだ部分は果実。
意外にも表面のトゲはまったく痛くなく、軟らかいのが特徴です。
この果実、熟すとはじけて中からふわふわとした綿毛の付いた種が飛び出します!
恐ろしい見た目から出てきたとは思えないふわふわと愛らしい綿毛…。
たんぽぽの綿毛のように子ども達は好きなはず!
夏休み、一緒に観察するのも楽しそうですね。
店頭で選ぶ時には、果実に張りがありしっかりと膨らんだものを選びます。
茎が太い時は切り口を縦に半分に割ります。
切り口から出る白い液は、水の吸上げを妨げるので洗い流してから活けるようにしましょう。
この白い液には毒性があり、目に入ると危険です。
十分取り扱いには注意してください。
ホオズキ

和名:鬼灯(ホオズキ)
科名:ナス科
属名:ホオズキ属
8月といえばお盆 ( 新盆の地域は7/13〜16、旧盆の地域は8/13〜16 )。
この時季店頭に並ぶのがホオズキです。
赤く吊り下がった姿が提灯に似ていることから、ご先祖様をお迎えする目印としても飾られるようになりました。
提灯の部分は、花弁を支える萼 ( ガク ) が大きく膨らんだもの。
実はこの中に丸い果実が入っています。
この果実が「食用」として販売されているものもあり、ほんのり甘酸っぱくフルーツのような味わいなんだとか!
花屋の店頭に並ぶものはもちろん食用ではありませんのでご注意ください。
ホオズキはドライフラワーにして長く楽しむことも出来ます。
作り方は簡単!
風通しの良い場所に吊るしておくだけで、あっという間にドライフラワーに。
また、ガク部分の葉脈だけを残す「透かしホオズキ」も涼やかな見た目で夏にぴったりです。
ガク全体を1週間ほど水に浸けて葉脈だけを残した後、しっかりと乾燥させると出来上がります。
ぜひ、色々な飾り方でホオズキを楽しんでみてください♪
筆者:中西 編集:油井・関戸