寒さも落ち着き、昼間は暖かい日がふえてきました。
暖かいのはとてもうれしいですが、鼻や目がむずむずとする季節でもありますね…。
今回は二十四節気では4番目の季節、春分(しゅんぶん)についてお話ししていきます。
春分とは
春分とは、3/20~4/3頃の時季をさします。
昼と夜が同じ長さになる日。
いよいよ新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。
また春のお彼岸を迎えます。
期間は、春分の日から前後3日間の合計7日間。
春のお彼岸は、祖先の霊の供養に加え、農作物の神祭も行われるところも多いようです。
春分の食べ物
春分の時季から旬を迎えるのは「さくら餅」「桜エビ」。
桜の咲く季節に旬を迎えるものには「さくら」とつくのも風情があって素敵ですね。
餡を入れた餅を塩漬けした桜の葉で包むさくら餅。
地域によって違いがあり、関東は小麦粉で作られた皮で、関西ではもち麦を原料とした道明寺粉から作られた皮で餡子を包みます。
桜えびは、日本では駿河湾でした取れないといわれている「海の宝石」。
透明な身体が光に当たるとさくら色に見えることから呼ばれています。
年に2回(3月下旬~6月上旬、10月下旬~12月)旬を迎えます。
春分の花
春分の時季に開花を迎える「さくら」「木蓮」。
私たちにとって特別な存在の花といっても過言ではないさくら。
唯一お花見をひらくほど、開花を楽しみにしている花でもありますね。
実際は花より団子!という方も多いかもしれません。
今は花屋でも小さな鉢植えも多く出回っているので、自宅でもお団子を楽しみながらお花見も楽しめそうです。
木蓮は、空に向かって花開く大振りの花。
3月下旬から4月の上旬にかけて見頃を迎えます。
クリーム色や紫色を主によく見かけるでしょう。
七十二候
- 雀始巣(すずめはじめてすくう) 雀が巣を構え始める
- 桜始開(さくらはじめてひらく) 桜の花が咲き始める
- 雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす) 遠くで雷の音がし始める
※七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間を指します。
花粉対策は万全にしながら、待ち構えた春を存分に楽しんでくださいね。
筆者:関戸 編集:油井・蒲原