秋が深まる10月。
暑さも和らいで花持ちも良くなり、花を飾るのがより楽しくなってくる季節ではないでしょうか。
今月は秋の深まりを感じさせる、旬の花と実ものをご紹介します!
バラ
和名:薔薇(バラ)
科名:バラ科
属名:バラ属
「花の女王」とも呼ばれるバラ。
その凛とした気品のある姿と芳しい香りから多くの人々を魅了し、愛されてきた花です。
花屋には周年入荷していますが、旬は春と秋。
特に秋のバラは香りが強く、花弁の色が濃く鮮やかなのが特徴です。
プロポーズや記念日など、節目の花に選ばれることも多いバラ。
バラは本数で意味が変わる為、伝えたい想いに合った本数を贈るのも素敵です!
1本・・・一目ぼれ、あなたしかいない
2本・・・この世界はあなたと私だけ
3本・・・愛しています、告白
4本・・・死ぬまで気持ちは変わりません
5本・・・あなたに出会えて心から嬉しいです
6本・・・お互いに愛し、分かちあっていきましょう
7本・・・片思い
8本・・・あなたに感謝しています
9本・・・いつまでも一緒にいてください
10本・・・あなたは完ぺきな人です
11本・・・最も愛おしい人
12本・・・私と付き合ってください
24本・・・一日中思っています
99本・・・永遠の愛、ずっと一緒にいてください
108本・・・結婚してください
入荷のタイミングによっては店頭のバラが売り切れていることもあります。
沢山のバラを贈りたい!という時には1週間程余裕をもって、事前予約がオススメです!
ダリア
和名:天竺牡丹(テンジクボタン)
科名:キク科
属名:ダリア属
大きな花がパッと目を惹くダリア。
ダリアも周年入荷していますが、旬は秋。
普段よりも多くの品種が花屋の店頭に並びます。
5cm程の小輪サイズから、人の顔ほどもある大輪サイズまで…。
その品種はなんと!約3万種以上あるとされています。
あまり日持ちが良くないと思われがちなダリアですが、旬である秋のダリアは質も良く1週間程楽しむことができます。
店頭で選ぶ時には花弁や葉に張りがあり、茎がしっかりとしているものを選びましょう。
自宅で飾る時には余分な葉を取り除き、茎は潰れないように真っ直ぐ切るのがポイントです。
華やかなダリアは1本で飾っても存在感抜群!
動きを出したい時は、リキュウ草などのつる性のグリーンを合わせるのがオススメです。
頭が大きいダリアは倒れてしまわないよう茎を短くして生けるか、重心の低いしっかりとした花瓶に生けるようにしましょう。
カボチャ
和名:南瓜(カボチャ)
科名:ウリ科
属名:カボチャ属
10月のイベントといえばハロウィン!
ハロウィンの飾りに欠かせないのがカボチャです。
夏の終わり頃から様々なお店でハロウィン商品が展開されていますが、花屋もその一つ。
定番のオレンジからお洒落なホワイト、個性的なバイカラーのものまで。
形も大きさも様々な生のカボチャが並びます。
色々な形のカボチャを2〜3個並べると、自宅でも簡単にハロウィンコーナーが出来上がり。
時間に余裕のある方は、オリジナルのジャック・オー・ランタンに挑戦してみるのもおすすめです!
ランタンは火を灯すことで悪霊を追い払い、大切な人の魂が迷わないようにする"道しるべ"の役割があります。
日本のお盆に飾られるホオズキに似ているでしょうか。
まず、とっておきのカボチャとペン、ナイフ、スプーンを用意しましょう。
①ペンでカボチャにおばけの顔を書きます。
②頭の部分をナイフで切り抜きます。
③カボチャの中身をスプーンでくり抜きます。
④目や口を切り取ります。
⑤太陽の下で天日干しすると綺麗な状態が長持ちします。
カボチャの中にはとても固いものもあります。
ナイフを使う時は手を切らないように注意し、お子様は必ず保護者の人と一緒に作ってください。
トウガラシ
和名:唐辛子(トウガラシ)
科名:ナス科
属名:トウガラシ属
真っ赤な実が目を惹く、トウガラシ。
トウガラシといえば料理に使われる香辛料としてのイメージが強いのではないでしょうか。
しかし花屋の店頭に並ぶのはその実の美しさを楽しむ観賞用のトウガラシです。
食べれる?と聞かれることもありますが、残念ながら食用ではありませんので食べることは出来ません。
古来から魔除けや厄除けになるといわれているトウガラシは、ハロウィンの時期にもぴったりの花材です。
トウガラシのみをざっくり束ねてドライスワッグにしたり、オレンジや紫の花と飾るとハロウィン感がアップします!
せっかくの生のトウガラシ。
店頭で選ぶ時には、プリッと実に張りのあるものを選びましょう。
ハナナス
和名:花茄子(ハナナス)
科名:ナス科
属名:ナス属
コロンとしたまるでトマトのような実が可愛らしいハナナス。
こちらもトウガラシ同様、食べれる?と聞かれることがありますが、残念ながら食べることは出来ません。
落ち着いた色味の花が増える秋に、鮮やかな赤や黄色・オレンジの実はアレンジのアクセントになります。
生け花でもよく使われており、秋を代表する実ものと言えそうです。
花屋の店頭に並ぶハナナスには葉が付いていません。
飾る時には、紅葉雪柳など秋の葉物を一緒に生けるとより秋らしさを感じることが出来るのではないでしょうか。
店頭で選ぶ時には、実に張りのあるものを選びましょう。
自宅では太い茎を半分に割り、しっかりと水を吸わせます。
水に浸かっている部分が腐りやすく水が濁り傷む原因にもなります。
こまめに水替えをすることで長く楽しむことが出来ます。
筆者:中西 編集:油井・関戸