コチョウラン(胡蝶蘭)の花言葉
胡蝶蘭のよく知られている花言葉に「幸せが飛んでくる」という花言葉があります。
蝶が羽ばたきながら幸せを運んでくるイメージは、おめでたい花言葉なので、フォーマルなご贈答用にも個人的なプレゼントにもぴったりですね。
この他に「純粋な愛」という花言葉もあり、色別にも花言葉があるのでご紹介いたします。
胡蝶蘭の名前の由来
日本では「胡蝶蘭」という優雅な名前がついていますが、西洋ではどう呼ばれているのでしょう。
学名は Phalaenopsis aphrodite(ファレノプシス・アフロディテ)。
「アフロディテ」は、愛と美と豊穣を司るギリシャ神話の女神様ですが、
「ファレノプシス」はと言うと……。
もともとの語源は、胡蝶蘭の花姿が、蛾(ガ)のように見えたのか、ギリシア語の「Phalaina(蛾)」「opsis(似る)」が由来です。英名でも「Moth Orchid(蛾のラン)」と称されています。
「蛾」と聞くとイメージがあまりよくないですが、熱帯に分布する「美しい蛾」を指しているそうです。
余談ですが、競争馬として大活躍した「ファレノプシス」の産駒に「ラナンキュラス」という娘さん(牝馬)がいましたね。
名付け親はどなたなのか……お花好きの方なのでしょうか!
色別 胡蝶蘭の花言葉
「幸せが飛んでくる」という花言葉に加えて、白い胡蝶蘭には「清純」、ピンクの胡蝶蘭には「あなたを愛します」、青い胡蝶蘭には「奇跡のめぐり逢い」という花言葉がそれぞれついています。今まで、地球上に青い胡蝶蘭は存在しませんでした。流通している青い胡蝶蘭は、染料の吸い上げや吹き付け加工によるものでしたが、2022年、世界初の「青色」コチョウラン“Blue Gene®”が開発されました。
花言葉「幸せが飛んでくる」の由来は、胡蝶蘭の「蝶」の華麗な姿のイメージからと言われています。
いずれも縁起のいいハッピーワードなので、胡蝶蘭はプレゼントに最適ですね。開店・開業、就任、移転・新装改築、発表会・展示会などのお祝いごとのプレゼントはもちろん、上品で高級感があるので、お供えなどフォーマルなシーンにもご利用されるオールマイティな贈り物として胡蝶蘭は大活躍します。
コチョウラン(胡蝶蘭)の贈り方 ー 胡蝶蘭選びに迷ったら ー
冠婚葬祭からビジネスシーンまで、幅広くご利用される胡蝶蘭。
花束やアレンジメントに添えるとぐっと華やかさが増し、ウエディングブーケにも人気ですが、ここでは、胡蝶蘭の鉢物の仕様についてご案内します。
どんなシーンでどんな胡蝶蘭を選んだらいいのか困った時のご参考にしてみてください。
胡蝶蘭 鉢物の仕様について
胡蝶蘭の鉢物はまず、花の大きさによって、大輪、中・小輪(ミディ・ミニ)に大きく分類されます。
一般的に、花の直径が10cm以上の胡蝶蘭は「大輪」、それ以下のサイズは「中・小輪(ミディ・ミニ)」と呼ばれています。
色は白、ピンク、黄色などの単色、花の真ん中の部分だけ色づいている「リップ」 と呼ばれるタイプや、花弁全体に模様が入ったタイプもあります。ブルーなどの特殊な色の胡蝶蘭は自然界には存在しませんが、染料を吸わせて着色したものや、吹き付け塗装したものなど特殊加工によって色づけられたカラフルな胡蝶蘭も流通しています。
胡蝶蘭ピンク
胡蝶蘭リップタイプ
胡蝶蘭ブルー(染料吸い上げ着色)
胡蝶蘭ブルー(世界初の青色コチョウラン“Blue Gene®”)
次に、茎が何本立ちか(◯ 本立ちは、◯ Fと略されることもあります)。1本立ち、2本立ち、3本立ち、5本立ちまでで仕立てられることが多いです。
そして花の輪数。1茎(ステム)あたりの花の輪数に、茎(ステム)本数の掛け算した合計が総輪数となります。
これらで大まかな胡蝶蘭の仕様が決まり、慶弔でラッピングの色が異なります。
コチョウラン(胡蝶蘭)のご用途、価格について
<個人向けのお祝い胡蝶蘭>
プライベートなプレゼントにはミディ胡蝶蘭と呼ばれる 中・小輪タイプの胡蝶蘭がおすすめです。
コンパクトなので、玄関やリンビング、応接間など どんな場所でも飾りやすく、持ち運びも便利です。
ピンク、黄色などカラフルな花色の品種は、室内をパッと明るくし、インテリアのワンポイントになります。
白の胡蝶蘭も一見 寂しそうな印象ですが、中・小輪タイプの胡蝶蘭なら、かわいらしいイメージで、花びらの質感も楽しめます。
- 主なお祝い用途 -
新築、結婚、出産、誕生日、長寿のお祝い(還暦<60歳>・古希<70歳>・喜寿<77歳>・傘寿<80歳>・米寿<88歳>・卒寿<90歳>・白寿<99歳>・百寿<100歳>) 等
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小・中輪胡蝶蘭(ミディタイプ)
<法人向けのお祝い胡蝶蘭>
華やかで存在感のある大輪胡蝶蘭がおすすめです。
色は白を選ばれることが多いですが、お好みでカラフルな胡蝶蘭を選ばれてもよいかもしれません。
ご予算、贈られる方との関係性にもよりますが、3本立ちから5本立ちの、3万円台から5万円台の胡蝶蘭を選ばれるとよいでしょう。前述の、輪数によって価格が変わってきますので、ぴったりの胡蝶蘭を選んでください。
- 主なお祝い用途 -
開店・開業・開設・開院、移転、就任、退職、周年、叙勲(旭日章・瑞宝章・文化勲章 等)、選挙当選 等
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<お供え、お悔やみ、法事向けの胡蝶蘭>
白の大輪胡蝶蘭、3本立ちから5本立ちの、3万円台から5万円台がおすすめです。
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胡蝶蘭 の札について
一般的な書き方は
お祝いの際には朱色(赤色)で「御祝」+ 贈り主様の(社名)・お名前
御供えの際には薄墨(黒色)で「御供」+ 贈り主様の(社名)・お名前
詳しくは
【花を贈るマナー】 札の書き方
をご覧ください。
コチョウラン(胡蝶蘭)の育て方
胡蝶蘭 開花中の管理 ー初歩の初歩ー
ポイントは3つだけ!決して難しくはないのでチャレンジしてみましょう。
- <置き場所>直射日光を避け、葉焼けに注意する。
- <水やり>1〜2週間に1回。足元の水苔が乾いたら与える。
- <室温>18〜25℃に保つ。
胡蝶蘭の置き場所・室温
胡蝶蘭の原産地は台湾南部、フィリピン、インドネシア、パプア・ニューギニアなど赤道を挟んだ南北回帰線付近の熱帯地域です。他の木にくっついて木陰で優雅に暮らしています。
なので、日本で管理する場合は、レースのカーテン越しの明るい室内が理想ですが、それはど明るさは必要ありません。冬場の窓際では寒すぎるので注意してください。また、エアコンの風が直接あたる場所は、花が傷みますので避けるようにしてください。
簡単な目安としては、人間が暮らしやすい環境にしてあげると胡蝶蘭も喜ぶと考えるとわかりやすいかもしれませんね。
胡蝶蘭の水やり
胡蝶蘭は着生ランと呼ばれ、ほとんど水を必要としません。バンダ、カトレア、デンドロビウム 等も着生ランの仲間です。水をやり過ぎて枯らしてしまうケースの方が多いので、注意しましょう。
水やりの頻度は、だいたいの目安として1〜2週間に1回としましたが、置き場所の環境によって異なります。
胡蝶蘭の植え込み材料の水苔が乾燥するまで待って、水をあげるようにしましょう。冬場は霧吹きで葉っぱに水かけてあげる程度で、足元の水苔への水やりは控えめに、肥料も特に与える必要はありません。
胡蝶蘭 花が終わった後の管理 ー翌年も花を咲かせる方法ー
胡蝶蘭の花は長ければ1ヶ月ほど咲き続け、やがて枯れてしまいます。
が、花は枯れてしまっても、株がしっかりしていれば、翌年も花を咲かせることができるのです。
まず、花が咲き終わってしまった花茎は根元から切ってしまいます。
胡蝶蘭は18℃の気温を一定期間維持すると株の根元に花芽がでてきます。さらに15℃以上の室温を保つと花茎が伸び やがて花が咲きます。ここで十分な室温を維持できないと花芽は成長せず開花しません。
一般のご家庭では温室のような厳密な温度設定が難しいと思われますので、ここは四季のうつろいに委ねましょう。
最低気温が18℃になる秋には花芽ができます。ここで暖かくなれば花が咲くのですが、冬の間は気温が低くすぎて花芽の成長が見込めません。室温が15℃に以上になる春を待ちましょう。すくすくと花茎が伸び、またきれいな花を咲かせることでしょう。
筆者:蒲原 編集:鈴木
胡蝶蘭が含まれる商品一覧
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