お彼岸の由来と意味、お供え花のマナー・選び方、シーン別おすすめギフトまで
暑さが和らぎ、少しずつ秋の気配を感じる頃にやってくる「秋のお彼岸」。お墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりと、ご先祖さまに想いを馳せる大切な期間です。「お彼岸には何をお供えすればいいの?」「花はどんなものを選べばいいの?」と、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。
由来やマナーを知っておくと、お供えする花選びにも自然と気持ちが込められるようになります。
このコラムでは、秋のお彼岸の由来と意味、お供え花を選ぶときのマナー、季節を感じるおすすめの花図鑑、そしてシーン別のギフトの選び方まで、大阪の花屋hannaが丁寧にご案内します。
目次
1. 秋のお彼岸とは?2026年の日程もチェック

お彼岸は、春と秋の年2回、それぞれ「春分の日」「秋分の日」を中日(ちゅうにち)として、その前後3日間を合わせた合計7日間の期間を指します。この期間にお墓参りをしたり、仏壇に手を合わせたりして、ご先祖さまに感謝の気持ちを伝えるのが、日本古来の風習です。
お彼岸は仏教行事のようにも思われますが、実は日本独自の風習で、他の仏教国にはあまり見られません。自然や祖先を敬う日本人らしい心が根付いた、大切な季節の行事といえます。
春のお彼岸が「暖かくなる喜び」を感じる時期であるのに対し、秋のお彼岸は「実りへの感謝」とともに迎える時期でもあります。稲刈りなど農作業の節目とも重なり、収穫への感謝を込めてご先祖さまに手を合わせる意味合いも含まれていたと考えられています。
2. お彼岸の由来|「彼岸」と「此岸」の意味

仏教では、私たちが生きているこの世界を「此岸(しがん)」、迷いや煩悩のない悟りの世界を「彼岸(ひがん)」と呼びます。「彼岸」はもともと、川の向こう岸(あの世)を意味する言葉です。
秋分の日・春分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、西方にあるとされる極楽浄土(彼岸)とこの世(此岸)が最も通じやすい日と考えられてきました。そのため、この時期にご先祖さまを供養し、感謝を伝える行事が広まったといわれています。仏教の教えと、日本古来の自然崇拝が結びついて生まれた、独自の文化ともいえるでしょう。
| 項目 | 春のお彼岸 | 秋のお彼岸 |
|---|---|---|
| 中日 | 春分の日(3月20日頃) | 秋分の日(9月23日頃) |
| お供えのお菓子 | ぼたもち | おはぎ |
| 季節のイメージ | 芽吹きと再生の喜び | 実りへの感謝 |
同じ「お彼岸」でも、季節ごとに少しずつ表情が異なります。秋は収穫の時期と重なることもあり、実りへの感謝の気持ちを込めて過ごす方が多いのも特徴です。花選びの際も、こうした季節ごとの違いを意識してみると、より豊かな気持ちでお彼岸を迎えられるでしょう。
3. なぜ「おはぎ」を食べるのか
お彼岸の定番といえば「おはぎ」。実は、春のお彼岸では同じお菓子を「ぼたもち」と呼びます。この違いは、季節の花にちなんだ呼び名の使い分けにあります。

| 季節 | 呼び名 | 由来 |
|---|---|---|
| 春のお彼岸 | ぼたもち(牡丹餅) | 春に咲く「牡丹(ぼたん)」の花にちなむ |
| 秋のお彼岸 | おはぎ(お萩) | 秋に咲く「萩(はぎ)」の花にちなむ |
また、小豆の赤い色には昔から魔除けの力があると信じられており、ご先祖さまの供養とともに、邪気を払う意味も込められています。当時は貴重だった砂糖を使ったお菓子をお供えすることで、感謝と特別な気持ちを表していたとも言われています。
🌾 小ネタ|萩はお彼岸の頃に咲く秋の七草
「おはぎ」の名前の由来となった萩は、秋の七草のひとつに数えられる花です。小さな蝶のような紫やピンクの花が枝いっぱいに揺れる姿は、まさに秋のお彼岸の時期にぴったりの風情を感じさせてくれます。
地域によっては、粒あんとこしあんを季節で使い分ける風習もあります。秋は小豆の収穫時期で皮がやわらかいため粒あん、春は保存されていた小豆の皮が硬くなるためこしあんにする、という説が広く知られています。同じお菓子でも、季節ごとの工夫が込められているのです。
4. お供え花を選ぶときのマナー
お彼岸のお供え花には、いくつか気を付けたいポイントがあります。故人やご先祖さまへの気持ちを込めて、失礼のない花選びを心がけましょう。難しいルールではなく、思いやりの延長として捉えると、自然と選びやすくなります。

🤍 基本は「白」を中心に
お供え花の基本は、白を基調とした落ち着いた色合いです。四十九日など法要の前後は白一色でまとめることが多く、時間が経つにつれて、故人が好きだった色や淡い色を少しずつ加えていくのが一般的です。
🌼 日持ちの良い花を選ぶ
お墓参りの場合は屋外に置かれることも多いため、暑さや直射日光に強く、日持ちの良い花を選ぶと安心です。菊はその代表格で、古くからお供え花の定番とされています。
🔢 本数は奇数でまとめる
慶事とは異なり、お供え花では偶数を避け、3本・5本・7本など奇数でまとめるのが一般的とされています。花屋に相談すれば、本数のバランスも含めて仕上げてもらえます。
5. 秋のお彼岸におすすめの花図鑑
マナーを踏まえながら、秋らしい季節感のある花を選んでみましょう。花言葉を知っておくと、選ぶときの気持ちの支えにもなります。

🌼 菊|花言葉「高貴」「高潔」
お供え花の代表格。日持ちが良く、色や咲き方のバリエーションも豊富です。仏花としてはもちろん、洋風にアレンジすれば普段使いの花としても楽しめます。
🎐 リンドウ|花言葉「悲しんでいるあなたを愛す」「誠実」
青紫の凛とした花姿が美しい秋の代表花。落ち着いた色合いが、お彼岸のしめやかな雰囲気によく合います。
🌺 彼岸花(ヒガンバナ)
その名の通り、お彼岸の頃に咲く花として知られています。ただし、お供え用の切花としては球根の毒性への配慮から一般的には流通しておらず、田畑や墓地の周辺で見かけることの多い花です。名前の由来を知る豆知識として覚えておくと良いでしょう。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)という別名でも親しまれています。
🎈 キキョウ|花言葉「変わらぬ愛」「誠実」
秋の七草のひとつで、星形の青紫の花が涼やかな印象を与えます。控えめながらも凛とした佇まいが、お供え花にふさわしい花です。
🌸 コスモス|花言葉「乙女の純潔」「調和」
秋を代表する花のひとつ。優しい色合いと風にそよぐ軽やかな花姿が、故人を偲ぶ気持ちに寄り添ってくれます。
🌾 萩(ハギ)
おはぎの名前の由来にもなった、秋の七草のひとつ。しなやかな枝に小さな花が連なる姿は、和の雰囲気を大切にしたいお供えにぴったりです。
🍇 実もの枝(ビバーナムなど)
グリーンから深い紫へと色づく実もの枝を添えると、花束やアレンジメントに秋らしい奥行きが生まれます。仏花としてだけでなく、季節の移ろいを感じられる一枝としても人気です。花と組み合わせることで、全体にボリューム感と落ち着きが加わります。
6. お供え花の飾り方のポイント
お供え花には、日々のお手入れや飾り方にも少しコツがあります。せっかくの気持ちのこもった花を、できるだけ長く美しい状態で保てるよう工夫してみましょう。
- 仏花は基本的に「一対(2束)」でお供えするのが正式なマナーとされていますが、ご家庭では1束でも問題ありません
- 茎の先端を斜めにカットする「水切り」を行い、水の吸い上げを良くする
- 水は毎日、または1日おきに取り替え、そのたびに花瓶も洗って清潔に保つ
- 直射日光や仏壇の熱がこもる場所を避け、涼しい場所に飾る
- お墓参りの場合は、風で倒れないよう花立てにしっかりと固定する
🕯️ 小ネタ|お供え花の向きにも意味がある
仏花を飾るときは、花の正面をご本尊やお位牌ではなく、手を合わせる私たちの方に向けるのが本来の作法とされています。「花を通してご先祖さまと私たちがつながる」という考え方に基づいた、日本ならではの心配りです。花屋でアレンジメントを依頼する際に伝えると、向きを意識して仕上げてもらえます。
7. シーン別おすすめギフト
お彼岸の花は、贈るシーンによって選び方が変わります。誰に、どんな場面で贈るのかを意識するだけで、より気持ちの伝わる一束になります。それぞれの場面に合わせたおすすめをご紹介します。

🪦 お墓参りのお供えに
暑さの残る時期でも傷みにくい菊やリンドウを中心とした花束は、屋外でのお供えにぴったりです。日持ちの良さを重視して選びましょう。花立ての大きさを事前に確認しておくと、当日の準備もスムーズです。
🏠 実家の仏壇にお供えする花として
遠方の実家に贈る場合は、日付指定で配送できるアレンジメントが便利です。到着後すぐに飾れる状態で届くので、離れて暮らすご家族にも安心して贈れます。
🙏 法要へ持参する花に
四十九日や一周忌などの法要に持参する場合は、白を基調とした落ち着いたアレンジメントが適しています。事前に施主の方へお花の可否を確認しておくとより丁寧です。持参のしやすさを考えて、持ち運びしやすいサイズを選ぶのもポイントです。
🌿 自宅の仏壇を彩る、普段使いの花に
特別な法要でなくても、お彼岸をきっかけに仏壇の花を新しくするのもおすすめです。コスモスや萩など季節を感じる花を選べば、日々の暮らしに秋の彩りが加わります。
👨👩👧 親戚の集まりに持参する手土産として
お彼岸に親戚が集まる際は、仏壇へのお供えとあわせて手土産を持参する方も多いでしょう。花束に小さな線香やおはぎを添えると、より心のこもった贈り物になります。持参する時間帯に合わせて、崩れにくいアレンジメントを選ぶのもおすすめです。
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8. 秋彼岸の花に関するQ&A
Q. 2026年の秋のお彼岸はいつですか?
A. 2026年の秋のお彼岸は、彼岸入り9月20日(日)〜彼岸明け9月26日(土)の7日間です。中日にあたる秋分の日は9月23日(水・祝)です。カレンダーに印をつけて、お参りの予定を立てておくと安心です。
Q. お供え花に決まった色はありますか?
A. 明確な決まりはありませんが、白を基調に、淡い黄色や紫などを組み合わせるのが一般的です。四十九日を過ぎている場合は、故人が好きだった色を取り入れても構いません。
Q. お花以外に、お彼岸のお供えとして贈られるものはありますか?
A. おはぎや季節の果物、線香などが定番です。お花と一緒にちょっとした和菓子を添えるのも喜ばれます。相手のご家庭の宗派や好みが分かれば、それに合わせて選ぶとより丁寧です。
Q. お彼岸には必ずお墓参りに行かなければいけませんか?
A. 決まりはありません。お墓が遠方にある場合などは、自宅の仏壇に手を合わせるだけでも十分な供養になります。大切なのは、ご先祖さまを想う気持ちです。
Q. 彼岸花をお供えに使ってはいけないのですか?
A. 彼岸花自体に特別なタブーがあるわけではありませんが、球根に毒性を持つことから切花としての流通が少なく、お供え用として選ばれることはあまりありません。名前の由来として知っておくと、お彼岸の話題として楽しめます。
Q. お供え花はいつまで飾っておけば良いですか?
A. 明確な期限はありませんが、花が傷んできたら早めに新しいものと取り替えるのが基本です。お彼岸の期間中は、こまめに水を替えて清潔な状態を保つよう心がけましょう。
9. まとめ——秋の彩りとともに、感謝の気持ちを
秋のお彼岸は、慌ただしい日常の中でふと立ち止まり、ご先祖さまや大切な人に想いを馳せる時間です。難しく考えなくても、季節の花を一輪お供えするだけで、その気持ちは十分に伝わります。
由来を知れば、何気なく選んでいた菊やリンドウにも、また違った愛着が湧いてくるはずです。マナーを押さえつつも、堅苦しくなりすぎず、故人やご先祖さまを想う気持ちを大切にしながら花を選んでみてください。忙しい毎日の中でも、季節の変わり目に手を合わせる時間を持つことが、何よりの供養になります。
菊やリンドウ、コスモスや萩など、秋ならではの花を選びながら、今年のお彼岸を静かに、丁寧に過ごしてみてはいかがでしょうか。
大阪の花屋hannaでは、お彼岸にぴったりのお供え花やアレンジメントを豊富にご用意しています。実店舗では季節に合わせた花を直接ご覧いただけるほか、オンラインショップでは全国配送に対応、日付指定でのお届けも可能ですので、遠方のご実家への贈り物にも、法要へ持参する花にも、お気軽にご利用ください。花選びに迷ったときは、スタッフまでお気軽にご相談ください。
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